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災害対策として

​今、見直される井戸の在り方

東日本大震災において水道の断水は約200万戸に及び飲料水やトイレ用水、その他の生活に重大な支障を来しました。
茨城県でも47万戸が断水し、千葉県でも31万戸が断水したそうです。大地震の影響はとてつもなく大きいのです。
また復旧した水道もその後の余震により再び断水や漏水が起きました。
そして水道代替用水としての非常用井戸の設置の緊急性と「水」の大切さを改めて痛感させられました。

     
災害発生時 仮設トイレはすぐに来ない?   

災害時、避難所に配備される災害用トイレとして真っ先に思い浮かぶのは「仮設トイレ」ではないでしょうか。東日本大震災において仮設トイレが行き渡るのに要した日数について、発災から3日以内と回答した自治体はわずか34%でした。

これに対して4日~2週間を要した自治体は全体の45%、1か月以上要した自治体は14%もありました。多くの自治体で仮設トイレの調達に多くの時間を要していることが分かります。

地震の影響で水道が断水し、避難所の水洗トイレが使用できず仮設トイレが無かった人はどのような行動をとったのでしょうか・・・。

  •   水は出ないがみんなが用を足し、その上にまた用を足した。当然トイレは許容量を超えて溢れかえり用を足せる状況ではなくなってしまった。  

  •  水もないし仮設トイレもなかったので被災者のほとんどがトイレを我慢していた。

  • 大半の人が水分摂取をなるべく少なくしてトイレに行かないようにした。

 

以上のことからも自宅や避難所に災害用トイレを備えておくことがいかに重要か分かります。
     

このような災害時には、飲料水のみならず、消防用・トイレ洗浄水・雑用水用等、 生活用水確保の為の井戸が重要になります。
二度と同じような被害を繰り返さないためにも、中辻鑿泉では一刻も早く非常用井戸の普及に努めています。

    
家庭用井戸で、洗濯、トイレ、風呂、庭の散水、車の洗車等、家庭における7割以上の雑用水が使用できます。(良水地域の場合飲み水にも使用できます。)

災害時・非常用井戸
災害時・非常用井戸
災害時・非常用井戸

井戸活用を見直してみませんか?

古来からの知恵・井戸

井戸とは地面を掘削し地下水をくみ上げるための設備です。
この井戸設備を利用することは人類の昔からの知恵であり、現在でも有効な手段です。
井戸を利用することにより水道料金削減や業務用水、工業用水、生活用水、お庭の散水、家庭菜園の水やり、消雪用水、農業用水、養魚用水、災害用、エネルギー利用等、様々なご利用方法がございます。

【手掘り井戸工事の様子】

手掘り井戸工事
手掘り井戸工事

​非常時における井戸の用途・活用例

非常時の井戸活用

​非常用飲料水

熱湯煮沸(細菌滅菌)をしていただければ、井戸水は飲用していただけますが、井戸には様々な成分が含まれており、身体に影響を与える恐れもあります。震災時には給水車が来ますので、本当の非常時以外は利用する必要はないかもしれません。

​非常用トイレ洗浄水

災害時ご家庭での井戸水の利用で一番多いのがトイレの水です。普段はあまり気にする機会はありませんが、トイレが使えないというのは非常に不便です。

上水道がストップしてしまっても、地下水であれば使うことができ、いざという時の備えとして最適です。

消防用水

大地震の際には、二次災害として火災が発生するこがあります。上水道などのインフラが停止しても支障なく使える地下水源は、そのような事態にも有効活用が可能です。

初期消火などに井戸水をご利用下さい。

その他活用法

非常事態の際にはインフラが停止し、パニックに陥りがちです。しかし、“水”が使えるのであればその限りではありません。ご自身はもちろんのこと、近隣家庭への非常用水の提供などにご利用いただくこともできます。

その他、平時であってもご自宅のお庭への散水、雑用水としての利用が可能です。

​災害時の井戸動力について

災害時の動力について

震災時の水道の復旧は一カ月以上かかりますが、電気は一週間程度で復帰します。

水道にくらべ電気の復旧はとても早いようです。

電気工事は配線を地下に埋設する必要が無く、水道の場合は埋設しなければならないというのが理由のようです。

しかし、いざその状況になれば1週間はとても長く感じるでしょう。

手押しタイプの井戸であれば、停電の際でも問題なくご利用いただけます。

​選べる汲み上げ動力

選べる汲み上げ動力

手押しポンプを利用すれば停電時でも井戸をご利用いただけます。

新規井戸工事の際に、電動ポンプと手押しポンプの同時設置も可能です。

『いちいち手で水を汲み上げるのが大変…』という方にはエンジン式の発電機をご利用していだだく方法もあります。発電機を利用すると電気が使えますので電動ポンプの利用が可能です。

しかし発電機はレギュラーガソリン(もしくは軽油)が必要です。

そして、動力がエンジンのため使用中騒音があるというデメリットもあります。

それを差し引いても、災害時・非常時において“水”が使えるというのは何事にも代えがたいメリットではないでしょうか。

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